皆さんこんにちは
ekubo児童指導員のところ先生です
12月も半ばに入り、
今回の記事では、11月に買ってよかった小説をまとめて紹介していきます。
本を紹介します。
11月おすすめ小説

かがみの孤城
作者 | 辻村深月 |
出版社 | ポプラ社 |
アニメ映画化が決定したことをきっかけに購入しました。
序盤、重い展開が続いたため、何度か挫折しそうになったんですけど読み続けてよかった。
ジーンとくるシーンや心を打たれるシーンも多かったです。
特に好きだったシーンは、終盤のスバルとマサムネの会話。
マサムネは、「このゲームを作ったのは、俺の友達」と嘘をつく悪いクセがあり、それがきっかけに学校では嫌われ者になっていました。
スバルが身を起こす。そして続けた。
「さっきから、考えていたんだ。マサムネのいる2013年は、僕、四十三……、四十四歳?信じられないけど、結構いい年なんだなって。マサムネからみたら、おじさんだよね。つまり、大人」 スバルが笑う。笑って、「だから」と続ける。
「目指すよ。今から。”ゲーム作る人”。マサムネが『このゲーム作ったの、オレの友達』ってちゃんと言えるように」
辻村深月『かがみの孤城』(ポプラ社)p523
「だから、目指せるものができるなら、すごく嬉しい。だから、意地でもそれくらいは覚えたまま、鏡の向こうに帰るよ。約束する。____だから、たとえ、僕やマサムネが忘れても、マサムネは嘘つきじゃない。ゲームを作ってる友達が、マサムネにはいるよ」
辻村深月『かがみの孤城』(ポプラ社)p524
invert2 覗き窓の死角 相沢沙呼
城塚翡翠が探偵のシリーズ3作品目
現在ドラマ化もされている作品の原作小説です。
このシリーズの特徴は、倒叙ミステリー。
倒叙ミステリーとは、あらかじめ犯人が犯行の様子を明かしている。
犯人視点で物語が進んでいく通常のミステリー作品とは違う設定です。
今作は、
- 生者の言伝
- 覗き窓の死角
の短編と中編の2編で構成されています。
メインとなるお話は、「覗き窓(ファインダー)の死角」
犯人は分かっているのに、トリックのどんでん返しで気持ちいいくらい騙されました。
前作読むこと推奨です。
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